半導体関連銘柄をやさしく解説<製造装置・材料編>

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半導体不足が話題

世界的半導体不足で自動車減産、新型コロナで需要急変への対応困難

世界的な半導体不足で国内外の自動車メーカーが減産に追い込まれている。新型コロナウイルス感染拡大に伴いパソコンやゲーム機向けなどの需要も急増し、半導体メーカー側が対応しきれていない事情がある。自動ブレーキや運転支援など機能の高度化で、1台あたりに使用する半導体の使用量が増えていることも背景にある。

「機械」というより「電機」に近いEVは当然、既存のガソリン車よりも半導体を多く搭載する。英オムディアによると、ガソリン車1台あたりの半導体価格220ドルに対し、EVは450ドルと約2倍。ハイブリッド車(HV)はさらに多く、500ドル近くになるという。

半導体って何?

電気を通す「導体」と電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を持つ物質のことを「半導体」といいます。
一般的に、シリコンとゲルマニウムでできています。
この「半導体」は「電気信号を制御するのに都合がよい性質」を有しています。この半導体を使用して様々な用途の半導体素子が作られています。LEDやメモリ、CPUなどです。
そして、スマホやパソコン,自動車(センサ,制御装置などに含まれる)などに膨大な半導体素子が使用されています。

「産業のコメ」

「産業のコメ」とは,産業(人々の生活に欠かせないものを生み出すこと)において多く使用されかつ重要なモノのことです。
具体的に産業で多く使用され重要なモノとは「鉄」や「半導体」なのです。

スーパーサイクルが到来?

供給不足と供給過剰を繰り返す半導体。これを「シリコンサイクル」と言います。
シリコンサイクルは、約4年の周期を持つ景気循環と言われています。
技術革新のスピードが早い半導体産業では、設備投資や在庫管理のタイミングの調整が難しいとされており、製品の世代が変わる時期に、需給と供給のバランスが崩れやすい。好景気には大量に発注が集中して供給が不足するが、不景気には需要が急減して供給過剰となる。

しかし、近年の半導体市況の活況を受け需要の拡大が継続するスーパーサイクルに入ったと・・・
リーマンショック後も、スマートホンの普及などに支えられ、半導体市況は拡大傾向が続き「スーパーサイクル」が来たと言われていたが・・・

 


TSMCは14日、需要急増に対応するため、2021年の設備投資計画を最大280億米ドル(約2兆9100億円)にすると発表した。
日本経済新聞はサムスンが米テキサス工場に最先端ラインを導入する準備を始めたと報じている。
最先端半導体は第5世代通信規格(5G)や人工知能(AI)、自動運転などの発展に欠かせない。

TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)
世界最大の半導体製造メーカー。2017年のファウンドリ市場シェアは55.9%
顧客企業はクアルコム、AMD、NVIDIA、アップル、ファーウェイなどで、製造ラインを持たないファブレス企業たち。

 


半導体製造装置メーカー、東京エレクトロンの河合利樹社長は、

高機能スマートフォンなどに搭載される最先端半導体の開発競争を繰り広げる韓国のサムスン電子や台湾積体電路製造(TSMC)から、新たに受注が期待できるとの認識を示した。世界の半導体市場について、「需要は非常に強まっている」と話す。好調が続く受託製造業者やメモリー向けの復調に加え、EUV技術による開発競争も加わり、今後数年は業界の「ビッグイヤーズ」になるとみている。同社は国内工場でEUV向けをはじめ需要の高い装置の増産体制を整えた。

半導体ができるまで

前工程成膜米アプライドマテリアルズ
米ラムリサーチ
東京エレクトロン(8035)
レジスト塗布東京エレクトロン(8035)
フォトマスク
製造・露光
蘭ASML
キャノン(7751)
ニコン(7731)
レーザーテック(6920)
エッチング米ラムサーチ
東京エレクトロン(8035)
洗浄SCREEN HD(7735)
ウエハー検査東京精密(7729)
後工程切断ディスコ(6146)
テストアドバンテスト(6857)
米テラダイン

関連銘柄

日本の半導体製造装置は世界シェア35%以上、材料に至っては約60%のシェアを占めている。

半導体製造装置

8035 東京エレクトロン

世界3位の半導体製造装置メーカー。
半導体製造装置(コータ/デベロッパ、エッチング装置、成膜装置、洗浄装置、ウェーハプローバ)、FPD製造装置(コータ/デベロッパ、有機ELパネル装置)の製造販売。
主要取引先はIntel Corporation、TSMC、Samsung Electronics、SK hynix、Micron Technology。
株価(21/1/15)43,900円
時価総額69,016億円
PER(予)32.5倍
PBR(実)7.70倍
ROE(実)21.79%
配当利回り(予)1.54%

6857 アドバンテスト

半導体デバイス測定器の大手メーカー。半導体デバイス・部品テストシステム(SoCテスタ、メモリ・テスタ)、メカトロニクス関連(テスト・ハンドラ、インタフェース、ナノテクノロジー製品)機器の製造・販売。
主要取引先はSamsung Electronics。
株価(21/1/15)8,940円
時価総額17,841億円
PER(予)41.7倍
PBR(実)7.46倍
ROE(実)24.89%
配当利回り(予)–%

7735 SCREENホールディングス

半導体製造装置メーカー。半導体製造装置(洗浄装置、コータ・デベロッパ )を中核に、グラフィックアーツ機器、液晶・有機ELディスプレー製造装置、成膜装置、プリント基板関連機器の製造販売。世界トップシェアの洗浄装置のほか、リソグラフィー装置、熱処理装置、検査・計測装置などの幅広い領域でソリューションを提供。
主要取引先はTSMC、Intel Corporation。
株価(21/1/15)8,650円
時価総額4,394億円
PER(予)36.7倍
PBR(実)2.19倍
ROE(実)2.84%
配当利回り(予)0.69%

6146 ディスコ

半導体製造装置(精密加工装置)メーカー。「切る・削る・磨く」に特化、ウェハ製造工程・半導体製造前工程・後工程向けの半導体製造装置(切断・加工装置、研削・研磨装置)や精密加工ツールの製造販売。半導体シリコンウェハーの切断装置・研削装置・研磨装置は世界トップ。
株価(21/1/15)37,950円
時価総額13,672億円
PER(予)–倍
PBR(実)5.94倍
ROE(実)12.45%
配当利回り(予)–%

6920 レーザーテック

半導体検査・測定装置メーカー。半導体検査装置(フォトマスクや各種ウェハの欠陥検査・測定装置)、FPDフォトマスクの欠陥検査装置、レーザー顕微鏡、エネルギー・環境関連装置の設計・製造・販売。
主要取引先はTSMC、Intel Corporation、Samsung Electronics Company 、信越化学工業。
株価(21/1/15)14,760円
時価総額13,917億円
PER(予)106.5倍
PBR(実)33.34倍
ROE(実)30.82%
配当利回り(予)0.33%

6890 フェローテックホールディングス

電子製品メーカー。半導体等装置の治具・消耗品のマテリアル製品(真空シール、石英製品、セラミックス、ウエーハ加工)、電子デバイス(サーモモジュール、磁性流体)、太陽電池関連の製造販売。
真空シール(半導体・LED製造装置・FPD製造装置用)は世界トップシェア。
株価(21/1/15)1,996円
時価総額744億円
PER(予)49.4倍
PBR(実)1.42倍
ROE(実)3.64%
配当利回り(予)1.20%

7729 東京精密

半導体製造装置・精密計測機器メーカー。精密位置決め制御技術を基盤に半導体製造後工程の加工・検査機器(ウェーハプロービングマシン、ダイサ・研削装置)、精密測定機器(三次元測定機、センサ)の製造・販売。
ウェーハ製造分野・半導体テスト分野・後工程分野は世界トップクラス。主力商品は半導体チップの検査装置「プロービングマシン」、ウェーハをチップ状に分離する「ダイシング装置」(ウエハ検査装置・ウエハ切断装置は国内トップクラス)。
株価(21/1/15)5,180円
時価総額2,161億円
PER(予)21.6倍
PBR(実)1.95倍
ROE(実)6.68%
配当利回り(予)1.62%

3374 内外テック

メカトロニクス機器の技術商社。半導体・FPD製造装置に使用される空気圧機器・温度調節機器・真空機器・フッ素樹脂機器等の各種コンポーネンツ(部品)・機械装置の調達と販売、受託製造(組立・保守)を営む。国内メーカーから仕入れ、主に東京エレクトロングループを中心に国内ユーザー企業に販売。
株価(21/1/15)3,000円
時価総額95億円
PER(予)15.7倍
PBR(実)1.43倍
ROE(実)5.85%
配当利回り(予)1.60%

半導体材料

4063 信越化学工業

世界的な化学メーカー。主要製品に半導体シリコンウェハ(世界トップシェア)。
フォトマスクブランクス、液晶用フォトマスク基盤、合成性フェロモンは世界1位、フォトレジスト、メチルセルロースは世界2位。
株価(21/1/15)18,950円
時価総額78,958億円
PER(予)27.8倍
PBR(実)2.89倍
ROE(実)12.27%
配当利回り(予)1.27%

3436 SUMCO

半導体シリコンウェハー専業メーカー、世界2位(最大手の信越化学工業に次ぐ)。
半導体メーカー向け半導体用シリコシリコンウェハー(300mm、200mm以下)を開発・製造、半導体デバイスメーカーに販売。筆頭株主は三菱マテリアル。主要取引先は住友商事、Samsung Electronics。
株価(21/1/15)2,415円
時価総額7,032億円
PER(予)28.0倍
PBR(実)2.27倍
ROE(実)11.28%
配当利回り(予)1.12%

4186 東京応化工業

化学材料メーカー、通称TOK。フォトレジスト世界トップ。
フォトリソグラフィ技術を核に半導体や液晶ディスプレイ製造向け材料(フォトレジスト、高純度化学薬品)、製造装置(塗布装置、現像装置、薬液供給装置)の製造・販売。フォトリソグラフィプロセスで使用されるフォトレジスト(感光性樹脂、半導体製造用の超高純度液体)のトップメーカー。
株価(21/1/15)7,590円
時価総額3,423億円
PER(予)32.8倍
PBR(実)2.14倍
ROE(実)3.75%
配当利回り(予)1.98%

4185 JSR

合成ゴムの国内トップメーカー。東京応化に並ぶレジスト大手。
半導体の製造に用いられる材料(回路形成に用いるフォトレジスト、半導体の多層配線形成の工程に欠かせないCMP:化学的機械的研磨材)の製造・販売。
株価(21/1/15)3,055円
時価総額6,908億円
PER(予)69.1倍
PBR(実)1.69倍
ROE(実)5.66%
配当利回り(予)1.96%

4971 メック

工業用の化学薬品メーカー。
電子基板用・電子部品製造用薬品(密着向上剤、エッチング剤、表面処理剤)の製造・販売、電子基板用機械・電子基板用資材の販売。主力薬品はスマホ基板の銅表面処理剤(スマートフォン向け基板の表面処理剤は国内トップクラス)、フラックス剤(はんだコーティング工程)、フレキシブル基板向け粗化剤(世界トップ)。
株価(21/1/15)2,366円
時価総額475億円
PER(予)29.9倍
PBR(実)2.67倍
ROE(実)7.91%
配当利回り(予)1.10%

4369 トリケミカル研究所

半導体材料・試薬メーカー。主力の化学薬品は半導体向けエッチングガス・成膜材料、光ファイバー母材材料・添加剤、化合物半導体材料、特殊試薬(半導体メーカー向けは半導体製造前工程のCVD工程・エッチング工程で使用)等。
株価(21/1/15)17,500円
時価総額1,367億円
PER(予)40.9倍
PBR(実)11.68倍
ROE(実)35.40%
配当利回り(予)0.39%

8155 三益半導体工業

シリコンウェハー加工メーカー&商社、信越化学グループ。半導体素材材料(シリコンウェハー)の研磨加工と再生処理加工、計測器・試験機など精密機器の販売、エンジニアリング(半導体製造装置の設計・製作)。ウエハーの再生ビジネスは世界トップ。
株価(21/1/15)3,035円
時価総額1,077億円
PER(予)24.1倍
PBR(実)1.49倍
ROE(実)6.24%
配当利回り(予)1.09%

3445 RS Technologies

シリコンウェハー再生加工サービス会社。シリコンウェハー再生加工・酸化膜成膜加工サービスを主力に、プライムシリコンウェハー製造販売・シリコンウェハー販売(中国)を展開。半導体製造会社から使用済みのシリコンウェハーを預かり、加工・再生により再使用可能なウェハーにクリーニング(再生市場で世界トップシェア)。
株価(21/1/15)6,880円
時価総額889億円
PER(予)31.6倍
PBR(実)3.86倍
ROE(実)15.59%
配当利回り(予)0.22%

 

 

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