6615_UMCエレクトロニクス

注目株レビュー

UMCエレクトロニクス(6615)

スポンサーリンク

20年3月期第3四半期

2月14日大引け後に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は52.2億円の赤字(前年同期は18億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
同時に、未定としていた 2020 年3月期の期末配当を無配とすること及び株主優待制度の廃止とした。

第3四半期連結累計期間
売上高:1,097億96百万円(前年同期比5.0%増)
営業損益:14億50百万円の損失(前年同期比12億22百万円の損失拡大)

経常損益:20億92百万円の損失(前年同期比6億87百万円の損失拡大)
純損失:52億22百万円の損失(前年同期比34億21百万円の損失拡)

決算短信の見どころ

① EMS事業
当社グループの主たる事業であるEMS事業の売上高は1,092億89百万円(前年同期比5.0%増)となりました。製品分野別の業績の概況は次のとおりであります。
(車載機器)
ライトのLED化に伴うエクステリア製品の拡大に加え、ボディ系・パワートレイン系、電動車向けパワーコントロール製品等、重要保安部品の好調により、売上高は535億78百万円(前年同期比16.9%増)となりました。

決算発表と同時に臨時株主総会開催のお知らせがありました。
臨時株主総会開催日:2020 年3月 27 日(金)
本臨時株主総会の開催場所、付議議案の詳細等につきましては、内容が確定次第、改めてお知ら
せいたします。
(議案は、この不祥事の主犯格の取締役2名の解任?増資?)

特設注意市場銘柄

12/18大引け後、東証がUMCエレを19日付で特設注意市場銘柄に指定すると発表。同社は中国連結子会社における不適切な会計処理の判明に伴い、過年度の決算短信などの訂正を開示した。
また、上場契約違約金の支払いも求められている。

過去5年間の違約金徴求銘柄を比較してみると、東芝に次いで高額であることから事件の悪質性を感じることができます。

過去5年間の上場契約違約金徴求銘柄

公表日銘柄名コード違約金
2019/12/18UMCエレクトロニクス66154,800万円
2019/9/19すてきナイスグループ80893,360万円
2019/8/7日本フォームサービス78692,000万円
2018/12/27ジェイリース71873,360万円
2018/12/27DLE36863,360万円
2018/8/31省電舎HD17111,440万円
2017/9/25インスペック66561,000万円
2016/3/16フードプラネット78531,440万円
2015/9/14東芝65029,120万円

同業種銘柄比較

UMCエレ(6615)は、2019年7月24日付「当社の中国連結子会社における不適切な会計処理の可能性の判明に関するお知らせ」を公表してから、株価が大幅下落が続いています。
2019/7/24の株価(1,415円)から12/20の株価(474円)66%ダウンです。

監理銘柄に指定され、解除されたのちに特設注意市場銘柄に指定されたことで、株価の下落が止まりません。
しかし、本業はしっかりしていると考えます。
その理由は、自動車用電装品にあります。
この自動車用電装品は簡単に参入できるものでありません。また、いきなり売上が激減することも考えられません。意外と堅実で封鎖的な業界のようです。
そこで、同業他社との株価を比較してみたいと思います。

項目UMCエレ
T1(6615)
シークス
T1(7613)
ASTI
T2(6899)
日本精機
T2(7287)
デンソー
T1(6902)
株価
(12/20)
474円1,614円2,050円1,832円5,074円
時価総額91億円813億円70億円1,116億円4兆円
売上
(今期予想)
1,555億円2,270億円460億円2,500億円5.2兆円
自動車部品
比率
45%54%71%78%99%
主要取引先豊田自動織機小糸製作所
(子会社)
スズキ
パナソニック
ヤマハ発動機
ホンダ
GM、BMW
クライスラー
トヨタ自動車
特長EMSメーカー
国内2位
EMSメーカー
国内1位
割安
EMSメーカー
2輪計器世界占有
3割で首位。
4輪も強い。
自動車部品で
国内最大。
世界2位
経常利益
(今期予想)
赤字?68億円17億円(60億円)3610億円
PER15.94.92515.3
PBR0.741.370.390.61.07
ROE-15.411.3610.186.607.08
配当(0~30円?)28円70円45円140円
配当利回り(6.3%?)1.7%3.4%2.7%2.76%
注目株主豊田自動織機
(5%)
NOK
(3.5%)
ホンダ
(6.1%)
トヨタ自動車
(23.9%)
豊田自動織機
(8.8%)

さて、今期の経常利益は会社予想で11.5億円を予想していましたが、不適切会計が発覚前のものですので、発覚後に修正していませんから確実に赤字になることと思います。配当も期待できないでしょうね。

売上が1,555億円あって、トヨタグループと資本提携もあって時価総額が100億円以下は割安すぎるではないでしょうか。少なくても500億円ぐらいの時価総額があってもおかしくないでしょう。今期は、売上は達成できると思いますが、利益は期待できないでしょう。しかし、今回の不適切会計のおかげで創業家の放漫経営に終止符が打てると思えば、明るい未来がきっとくることでしょう。

早速、ブラックロック・ジャパンが大量に購入してきました。
世界最大の資産運用会社で敏腕の海外投資家です。

[大量保有報告書]
■財務省 : 12月19日受付
■発行会社: ユー・エム・シー・エレクトロニクス <6615>
■提出者 : ブラックロック・ジャパン
◆義務発生日 保有割合(前回→今回)   保有株数    提出日時
2019/12/13  ― % → 5.14%      992,200  2019/12/19 16:35

株価の急回復は期待せず、じっくり注目していきたいですね。きっと暴落前の2019/7/24の株価(1,415円)には早いうちに回復してくれると期待します。

MaaS、CASEといった次世代自動車のコア製品にも当然関わっている銘柄です。
特設注意市場銘柄から解除された時には間違いなく大きく株価が跳ねることでしょう。

UMCの自動車部品事業

 

タイトルとURLをコピーしました