サラリーマン投資家の確定申告

知識

なるべく手間をかけたくないと考える人達は「源泉徴収ありの特定口座」を開設していると思います。
その場合は、確定申告する必要はありません。

しかし、以下の場合は確定申告することをお勧めします。

(1)年間を通して株式等の譲渡損が出ている場合

(2)複数の証券口座を持ち、「利益があった口座」と「損失があった口座」がある。

(1)年間を通して株式等の譲渡損が出ている場合

昨年は損失が多かった人は是非とも確定申告をしましょう。
「譲渡損失の3年間繰越控除制度」
を利用すると、今年がんばって利益を出した場合に税金が免除されます。

例:
2019年度 -100万円損失
2020年度 +100万円利益

「譲渡損失の3年間繰越控除制度」を利用しないと

100万円の約20%の20万円が税金として証券口座から自動的に徴収されます。

※株式投資で得た利益には20.315%の税金がかかります。
内訳は、所得税15.315%、住民税5%です。
「譲渡損失の3年間繰越控除制度」を利用すると、

2019年度 -100万円損失
2020年度 +100万円利益
2019年と通算して、損益0円

一時的に100万円の20%、20万円が証券口座から自動的に徴収されますが、
確定申告することで、申告後1か月程度で20万円が戻ってきます。

所得税分(15%)の15万円は現金で指定口座に振り込まれます。
住民税分(5%)は申告年の徴収額から減算されます。

ということで、上記の例では確定申告することで20万円も戻ってきます。
これは大きい金額ですね。

損失は3年間も繰り越しできます。
しかし、繰り越しを継続するには確定申告が必要です。
繰越損失が0円になるまで3年間継続して確定申告しましょう。

 

(2)複数の口座を使用している

複数の証券口座を持ち、「利益があった口座」「損失があった口座」がある。

例:
A証券口座 -100万円損失
B証券口座 +100万円利益

この時は、B証券口座から20%の税金(20万円)が自動的に徴収されてしまいます。
2つの口座の合計が損益±0円でも証券口座単位で税金が徴収されてしまいます。
確定申告することで、証券口座を通算して税金を算出し直しますので、20万円が戻ってきます。

 

 最後に

サラリーマン投資家はやはり「源泉徴収ありの特定口座」を開設することをおすすめします。
特定口座を開設すれば、1年分の取引をまとめた年間取引報告書が翌年1月末までに本人宛てに交付されます。
それをもとに確定申告をすれば、1年間の上場株式等取引の詳細を計算する手間が省けます。

 

特定口座とは?
上場株式等の売却益にかかる課税については、原則として確定申告が必要です。この確定申告における事務負担を軽減するために「特定口座」があります。
特定口座を利用することで面倒な税金の計算を証券会社がやってくれます。
源泉徴収ありって?
税金の徴収を証券会社が行ってくれます ので、確定申告が不要になります。源泉徴収なしにすると、個人で売却益に関して確定申告が必要になります。
サラリーマンは特定口座・源泉ありがおすすめです。
配当等受入
配当等受入を指定しますと、配当金が自動的に特定口座に入金されます。
受入を指定しないと、配当金を貰いに指定の銀行に出向くことになりますので、口座開設後すぐにweb上などから配当等受入を設定しましょう。

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