1910_ソフトバンクGは買えるのか?(2)

注目株レビュー

ソフトバンク・ビジョン・ファンドの出資先である「WeWork」のIPO見送りによりソフトバンクGについて最近周囲がざわざわしています。
株価も直近は軟調で下落しています。

そして気になるのが「ソフトバンク・ショック」がやってこようとしているのか? です。

ソフトバンクGの10兆円規模のハイテク投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」は、2大出資者がサウジアラビアとアブダビの政府系ファンドです。記憶にも新しいですが、2018年10月にサウジアラビアは、カショギ氏のサウジアラビア大使館での暗殺で国際的非難を浴び、先進自由主義諸国から厳しい目で見られています。

また、投資先のハイテク分野に関しても、めぼしい企業はほぼすべて上場あるいは上場準備に入り、次に成長する「期待の星」が見つからないようです。

ソフトバンク・ビジョン・ファンドの出資先

投資先概要
Arm Holdings plc半導体テクノロジー・デザイン
Brain CorporationAIを活用した自律走行システム開発
Fanatics Holdings, Inc.スポーツ関連商品イーコマース
Flipkart Limited(Flipkart)イーコマース
Guardant Health, Inc.ゲノム解析によるがん診断事業
Improbable Worlds LimitedVR/AR開発ツール
MapBox Inc.地理情報プラットフォーム
Nauto, Inc.AIによる安全運転支援サービス
NVIDIA Corporation半導体GPU開発
PayTMオンライン決済サービス
OYO Roomホテル予約サイト
OSIsoft LLC産業用 IoT ソリューション
PingAn Health Cloud Co. Limitedオンライン医療ポータル
Plenty United Inc.屋内野菜工場
Roivant Sciences Ltd.AIを活用した医薬品開発
Slack Technologies, Inc.ビジネスチャットツール
Vir Biotechnology, Inc.AIを活用した感染症用医薬品開発
WeWorkコワーキングスペースサービス
Zhongan Online P&C Insuranceインターネット専業保険

私は、ArmとNVIDIAしか聞いたことがありません。その他の企業はどこまで「期待」を持てるのでしょうか?

最近よく耳にする「WeWork」ですが、

シェア・オフィスに類する業態は、ホテルと同じように「売り上げに物理的制約」があります。例えば、客室数100のホテルは100室がいっぱいになればそれ以上売り上げを伸ばすことができない。

したがって、規模を拡大することが、売り上げを伸ばす手っ取り早い手段なのだが、これには大きなリスクがある。
自己資金でホテルを建設したりすることは不可能ではないが、非常に高価なものなので、通常は借り入れや市場からの資金調達などで賄う。
しかし、売り上げ(収入)の上限があるのに、借入金を含めた運営コスト(支出)はほぼ固定で、売り上げが減少した時の「赤字幅の拡大」は加速度的だ。

つまり、WeWorkのビジネスモデルは、

「儲けに上限があるのに、リスクが莫大」

多額の運用資金の投資先によほど困っているかと思ってしまいます。

 

面白い記事を見つめましたので以下に貼っておきます。

やはり「ソフトバンク・ショック」がやってこようとしている…のか?(大原 浩) @moneygendai
米国IPOの総額がこの2年で2000億ドルを超え、ITバブルが崩壊した2000年の2年前からの状況とまったく同じ状況である。中でも注目のソフトバンク・ビジョンファンドの短期の大量資金調達には一種のマジックがある。ファンドの資本の約4割(約4兆円)は、年間7%のリターンを確約した優先株。ファンドが債券と同じように利払いを...

上記記事の内容を簡単に抜粋してみます。

ベンチャー・バブルの崩壊

「ITバブル崩壊前夜と似てきた」
米国IPOの総額がこの2年で2000億ドルを超え、ITバブルが崩壊した2000年の2年前からの状況とまったく同じ状況である。
問題はソフトバンクだけにあるのではなく、同じようにベンチャー・バブルの波に乗ってきたIPO業界にも降りかかるから、世界規模の激震になる可能性もある。

市場が過熱して、有望な投資先がなくなったため「チューリップの球根」(1637年がピークであったチューリップ・バブルでは、球根1個の値段が土地5ヘクタール相当まで上昇)にまで多くのベンチャー・キャピタルが手を出したといえよう。

「WeWork」は、まさに「チューリップの球根」だろうか?

ビジョンファンドの闇

従業員に貸し付けてファンドに投資させるのは……

ビジョンファンドが多額の資金を集めることができた背景には、一種のマジックがある。

このファンドの資本のおよそ4割(約4兆円)は、年間7%のリターンを確約した優先株の形を取っている。ファンドが債券と同じように利払いを行う優先株を取り入れることは異例であり、「親子上場」などと同じように、違法ではないが「禁じ手」である。

また、ビジョンファンドの残りの6割(約6兆円、普通株)の保有者の約半分は、ソフトバンク・グループとその従業員である。

これが闇の部分ですね。

『フィナンシャル・タイムズ』(FT)紙によると、ビジョンファンドの追加出資(第2弾)において、「社員に出資金の大半を融資し、邦銀が支援する」ということだが、これも禁じ手である。

ということで、ビジョンファンドもなんだか不安を感じてしまいます。

続きは、第三弾のブログで紹介します。

 

 

タイトルとURLをコピーしました